加湿器がない場合のインフルエンザ感染予防とタミフル

インフルエンザウイルスは低温・乾燥に強く、高温・多湿に弱いと言われることがあります。低温で乾燥した日本の冬に流行しやすいことから、このように思われがちですが、ウイルス自体は高温で水分の多い動物の体内でしか繁殖できません。動物の体から取り出すと、たいてい数分から十数分で死んでしまいます。したがって、必ずしも低温や乾燥に強いわけではありません。
冬にインフルエンザが流行しやすい理由は、第一に低温・乾燥状態だと喉の粘膜が傷つきやすく、感染に対する抵抗力が弱くなることです。第二に湿気が多いと、患者の体から出たウイルスが空気中の水蒸気に妨害され、次の人に感染する前に死んでしまう可能性が高いことです。インフルエンザは飛沫感染することが多いため、湿度を高く保てば感染防止に役立つと考えられます。
加湿器は室内の湿度を保つのに有効です。ガスストーブや石油ストーブも、使用すれば水蒸気を発生します。しかし電気の暖房器具は燃焼を伴わないため、湿度に配慮が必要です。加湿器がないときは、洗濯物を部屋に干すなどの対策が考えられます。ただし湿気が多すぎると、結露して家を傷めたり、カビやダニの原因になったりするので注意が必要です。
インフルエンザにかかってしまったら、早めにタミフルを服用すると症状を抑えられます。インフルエンザはウイルス性の病気なので、通常の抗生物質では効き目がありません。抗ウイルス薬タミフルは、インフルエンザウイルスの増殖を阻害する効果があります。ただしウイルスを直接殺す薬ではないので、ウイルスが増えすぎてしまうと効き目が薄くなります。タミフルは症状が出てから2日以内に服用するのが望ましいとされています。

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